【皮膚科】アトピー性皮膚炎の新しい治療薬をご紹介します！
- 2024年10月8日
- 専門外来（アレルギー、おねしょなど）
最近、アトピー性皮膚炎の治療に新しい薬が登場しました。
「デュピクセント（一般名：デュピルマブ）」と「ミチーガ（一般名：ネモリズマブ）」の特徴と効果をわかりやすく解説します。
どちらの薬も中等度から重度のアトピー性皮膚炎の治療に使われます。ミチーガは、かゆみの緩和に特化した治療薬です。
デュピクセント
デュピクセントは、アトピー性皮膚炎の炎症を引き起こすインターロイキン‐4（IL‐4）とインターロイキン‐13（IL‐13）の働きを抑える薬です。飲み薬だと胃で消化されてしまうため、注射での投与が必要です。
ミチーガ
ミチーガは、かゆみの原因となるインターロイキン‐31（IL‐31）の働きをブロックします。これにより、かゆみを効果的に抑えることができます。以前は12歳以上が治療の適応でしたが、最近6歳のお子さんから使用可能になりました。
【かゆみの悪循環】
アトピー性皮膚炎のかゆみは、睡眠障害や集中力の低下を引き起こし、生活の質（QOL）を大きく左右します。かゆみの不安があると、通常よりも敏感に感じることがあり、掻くことで皮膚症状が悪化し、さらなるかゆみを引き起こす悪循環に陥ります。
【Q&Aコーナー】
Q: ミチーガは誰でも使えますか？
A: ステロイドの軟膏塗布やかゆみを抑える内服薬を一定期間使ってもかゆみが改善しない6歳以上の方が対象です。
Q: ミチーガはどのくらいの頻度で使いますか？
A: 6歳以上13歳未満の方は30mgを4週間に1回、13歳以上は60mgを同様に注射します。
Q: 副作用はありますか？
A:めまいやふらつき、吐き気、せき、のどの痛みなどの症状や注射部位の腫れや赤み、ヘルペス感染、蜂窩織炎などの皮膚症状がみられることがあります。
副作用は必ず起こるというものではありません。心配な点は気軽のご相談ください。
★皮膚科のご案内★
当院の皮膚科では、成人だけでなく小児のアトピー性皮膚炎にも力を入れています。
重度のアトピー性皮膚炎にお悩みの方々に対しては、デュピクセントやミチーガなど効果的な治療法を積極的に導入しています。これにより、症状の緩和や生活の質の向上が期待できるとともに、長期的なコントロールが可能となります。
皮膚科専門医が各患者様の状態に応じた個別の治療計画を立て、丁寧にサポートいたします。
アトピー性皮膚炎にお困りの方はぜひ一度ご相談ください。
【診察日・診療時間】
水曜日
午前 9:30～12:30
午後 14:00～17:30
金曜日
午前 9:30～12:30
午後 14:00～18:30
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【参考】
ガイドライン・指針｜公益社団法人日本皮膚科学会 (dermatol.or.jp)
アトピー性皮膚炎のかゆみの正体とかゆみ治療｜アトピーのみかた｜製薬会社のマルホ (maruho.co.jp)
