花粉症対策(治療)
- 2021年1月8日
- お知らせ
1月になると、スギ花粉が飛散しはじめ、2月には飛散量が増加してきます。2021年のスギ花粉は例年よりも早く飛散し、飛散量は昨年より増加する予測です。
花粉症対策は症状が強くなる前から行いましょう。
(引用:日本気象協会 2020年12月9日発表)
◎子供の花粉症(アレルギー性鼻炎)が増加
2019年の全国疫学調査によると、スギ花粉症の有病率は38.8%で2008年に比べ12.3%増加しています。年齢毎のスギ花粉症の有病率(カッコ内は2008年)は、0-4歳3.8(1.1)%、5-9歳30.1(13.7)%、10-19歳49.5(31.1)%で、近年では低年齢での発症が増えています。
◎子供はなかなか症状を訴えにくい
鼻をいじる、顔をしかめる、いびきをかくようになった、鼻血がでやすい、という症状は花粉症の症状の可能性があります。アトピー性皮膚炎や喘息、中耳炎を繰り返しやすいというお子さんは花粉症も合併しやすいです。
◎アレルギー検査について
当院では指先から簡単に採血して、アレルギーの有無を調べる検査を行っています。小さなお子さんにも侵襲が少ない検査です。この検査ではスギだけでなく、ダニ、イヌ、ネコ、カモガヤ、ブタクサ、ヨモギ、ゴキブリに対してアレルギー反応があるかどうか調べることができます。ご自宅でペットを飼っている場合でも、症状が気になるようであれば、是非検査をご検討ください。
◎新たな治療薬も増えています
花粉症治療は「第2世代抗ヒスタミン薬」が中心となり、最近では市販でも購入できるようになってきました。医療機関に受診して処方されるメリットは、患者さん毎に症状やニーズに合わせて処方できることです。新規治療薬として使用できる薬も増えてきていますので、治療経過に応じて調整することができます。お困りの方は医療機関での治療をお勧めいたします。
◎オンライン診療(電話診療)の活用を
当院では、オンライン診療・電話診療を行っています。症状が落ち着いて定期的な処方となる場合は、直接受診いただかなくても診療が可能です。コロナ禍で医療機関を受診しにくい状況かと思いますので、どうぞご活用ください。*ご利用時には、お電話でお問い合わせください。
参考:
・日本気象協会
・日本耳鼻咽喉科学会会報123巻6号 鼻アレルギーの全国疫学調査2019 (1998年, 2008年との比較) : 速報―耳鼻咽喉科医およびその家族を対象として
・鼻アレルギー診療ガイドライン2020年版
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