ひどい咳、ぜーぜー:ヒトメタニューモウイルス感染症
- 2018年6月6日
- 感染症あれこれ
発熱、ひどい咳、ぜーぜー(喘鳴:ぜんめい)がみられたら、ヒトメタニューモウイルス感染症かもしれません。ヒトメタニューモウイルス感染症は、春から夏にかけて流行がみられます。
発熱は1週間前後持続することがあり、乳幼児に感染すると、気管支炎や肺炎を起こしやすいのが特徴です。また喘息を持っているお子さんが感染すると、喘息が悪化することもあります。
ヒトメタニューモウイルスはインフルエンザやRSウイルスと同様に感染力が強く、家族内や保育園などで集団感染します。
当院では、迅速診断が可能です。鼻の粘膜から綿棒で粘液を採取し、迅速キットで10分程度で診断できます。
治療は、去痰薬、気管支を拡げる薬などを使用します。症状によっては、吸入薬を用いることも有効です。当院でも症状に応じて吸入治療を行います。また、自宅でも吸入が行えるように吸入器を貸し出しています。