ヘルパンギーナの注意点
- 2023年6月15日
- 感染症あれこれ
皆さん、ヘルパンギーナや手足口病という病気はご存知ですか?
最近、ヘルパンギーナの流行がみられます。
聞き覚えがある病気の名前ですが、今一度、注意点を確認しましょう🤔
《ヘルパンギーナ》
🌼コクサッキーウイルスA群やB群・エコーウイルスなどが原因です。複数種類のウイルスが原因となる為、ヘルパンギーナは繰り返しかかることもあります。
🌻どんな症状かな?
・突然高熱を出すことが多く2~3日続く
・熱と同時に喉(のど)が赤くはれて小さな水ぶくれが沢山できる
・喉の痛みが強く、不機嫌になる事がある
・よだれが増えたり、口の中に指を入れて気にする様子がある
※潜伏期間は2~4日で口の中が強く痛む為、脱水症状になり輸液が必要になる事があります。腹痛や下痢を伴うこともあり、時には熱性けいれんもみられます。
《手足口病》
🌼コクサッキーウイルス・エンデロウイルスが原因です。
🌻どんな症状かな?
・口の中の粘膜や手のひら・足の裏や甲・おしりや太ももに発疹が現れる
・1~3日間発熱することがある
※潜伏期は3日~6日程度で水疱(すいほう)はかさぶたにならずに治ることが多く、1週間程度で消滅します。また1~2か月後に手足の爪がはがれたり、指の皮膚がむけたりします。
【感染経路】
どちらも感染経路は、飛沫感染(よだれ)や接触感染(うんち)で、夏にかけて特に流行します。
回復後も口から1~2週間・便から2~4週間にかけてウイルスが排泄されます。オムツ交換などで汚染された手指から感染が広がる事がほとんどです。また、髄膜炎の合併症を起こす場合があり、頭痛・嘔吐・不機嫌でぐったりしている時は注意が必要です😥
🌷受診の目安は?
・口の中が痛くて水分をあまり飲めていない
・吐き戻しをしてぐったりしている
・高熱が続いている
ご心配であれば一度ご受診ください😊
🌼感染してしまった時の対処法
・脱水にならない様にこまめに水分摂取をする
・喉に痛みがある状態なのでオレンジジュースなどの刺激があるものは避け、少し冷たい飲み物がおすすめ(例:麦茶・イオン水・牛乳🥛・冷たいポタージュスープ)
・食べ物は刺激が少なく噛まずに飲み込めるもの(例:とろろ・ゼリー・プリン🍮・アイス🍦)
・入浴は熱がなく本人が元気であれば可🛀(熱があってもシャワーは可)
・抗生物質は効果がない
🌻保育園などへの登園の目安
・口の中の潰瘍(口内炎)・水疱の影響がなくご飯が食べられるようになること
・お熱が下がってから1日以上経過していること
・元気があること
※発疹が残っていても登園は可能です(発疹からは人にうつりません)。
夏になるとヘルパンギーナ・手足口病・プール熱が流行ることが多く、子供の三大夏風邪と呼ばれることもあります。
一番の感染対策として、手洗い・手指消毒が大切です。感染経路をきちんと把握して大切なお子様を守りましょう😉🌟