子供の猫背:原因と改善方法
- 2024年8月27日
- 専門外来(アレルギー、おねしょなど)
猫背は医学用語では「円背」とも呼ばれ、内臓に負担をかける姿勢として知られています。
特に骨格や筋力が成長する時期の子供にとっては、猫背にならないよう姿勢に気を付けることが大切です。
今回は、猫背が子供に与える影響とその改善方法についてご紹介します。
【子供が猫背になる原因】
1.長時間のゲームやスマホの使用
勉強やゲーム、スマホの使用時は前傾姿勢になることが多いです。長時間その姿勢を続けると、背骨や骨盤がゆがむ原因になります。
2.体に負担のかかる重いカバン
子供の筋肉はまだ発達途中で、姿勢を正しく保つのが難しいことがあります。体に合わない重いカバンを背負うと姿勢が崩れやすくなります。
3.心理的要因
身長が高い子供がコンプレックスから背中を丸めることもあります。
【猫背が子供に与える影響】
1.肩や首の痛み
猫背の姿勢では、頭の重さを肩や首だけで支えるため、肩や首の痛みが生じるほか、身体のバランスが崩れると腰にも影響が及ぶことがあります。
2.頭痛やめまい、胃腸の不調
猫背は背骨にある多くの神経を圧迫し、偏頭痛やめまい、便秘や下痢の原因になることがあります
3.集中力の欠如、イライラ
胸部が圧迫されることで呼吸が浅くなり、リンパや血流が悪化します。それが自律神経のバランスを崩し、集中力の欠如やイライラといった日常生活に支障をきたすことがあります。
★正しい姿勢を子供に伝える5つのステップ★
1.姿勢が悪いことを自覚させる
2.良い姿勢の必要性やメリットを説明する
3.具体的な良い姿勢を教える
4.大人が模範を示す
5.机や椅子の高さを調整し、自分で良い姿勢を保てる環境を整える
【猫背の改善方法】
1.両手と顎を意識する
勉強中は机の上に両手を「ハの字」に置く習慣をつけましょう。前傾姿勢を避けるために顎を引くと、背筋が伸びやすくなります。
2.座る環境を整えて正しい姿勢を意識する
椅子に深く座り、お尻が背もたれにつくようにします。足裏が地面にしっかりつき、膝の角度が約90度になるように調整します。机と体の間は握りこぶし一つ分空け、お腹を伸ばしながら背筋を伸ばすようにします。
子供は成長が早いので、姿勢を定期的にチェックすることをお勧めします。
クッションを使って座面の高さを調整するのも良い方法です!
【参考】
子どもの座り姿勢はクッションで直す!食事、勉強、テレビ、ゲーム時も正しい姿勢を | EXGEL SEATING LAB エクスジェル シーティングラボ | 株式会社 加地