子宮頸がんワクチン接種を逃した方に周知を!
- 2024年7月2日
- 感染症あれこれ
HPVワクチン接種を悩まれている方へ
日本では毎年1.1万人の女性が子宮頸がんにかかり、約2,900人の方が亡くなっています。若い年齢層で発症することが多く、妊娠や出産にも影響する病気です。
現在使用さているHPVワクチンのシルガード9は、子宮頸がんの原因の80-90%の感染を予防するといわれ、子宮頸がんの発症予防としてワクチン接種はとても重要です。
今からでも公費で接種できる場合があります
子宮頸がんの原因となるヒトパピローマウイルス(HPV)に対するワクチンについて、接種が差し控えられていた間に、定期接種の対象者だった方が接種機会を逃してしまっていることがあります。
定期接種の対象年齢を過ぎても、ワクチンの有効性・安全性ともに確認されており、今から接種しても遅過ぎることはありません。
【対象者・公費接種期間】
1997年(平成9年)4月2日~2008年(平成20年)4月1日生まれの女性の方は、2025年3月末までは公費でHPVワクチンを接種することができます(キャッチアップ接種といいます)。
HPVワクチンは3回接種する必要があり、接種が完了するまでに約6か月間かかります(2回目は1回目接種から2か月後、3回目は2回目接種から4か月後に接種することが標準的です)ので、2024年9月までには初回接種を行っていただくことをお勧めします。
周りの方にも情報を!
キャッチアップ接種があることを知らない方も多くいらっしゃいますので、皆さんの周りにキャッチアップ接種対象者の方がいらっしゃいましたらどうぞ情報を共有していただき、将来、子宮頸がんで苦しむ方が、少しでも減らせられたらと思います。
ワクチン接種をご希望の方、接種を悩まれている方でワクチンについてお話を聞いてみたい方、どうぞ当院にご相談ください。
【参考】
・厚生労働省HP
HPVワクチンの接種を逃した方へ~キャッチアップ接種のご案内~|厚生労働省 (mhlw.go.jp)
・川崎市HP