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食べ過ぎ⁈ 気になるこどもの肥満-高津区の小児科・皮膚科 二子新地駅徒歩1分-二子新地ひかりこどもクリニック

食べ過ぎ⁈ 気になるこどもの肥満

9月に入り、秋の気配が感じられる季節になりましたね。秋は美味しい食べ物が豊富で、つい食べ過ぎてしまうこともありますよね。

そこで今月のブログでは、「子どもの体重が増えてしまった!」というお悩みにお答えします😊

 

①肥満の定義って?

子どもの肥満は「肥満度」という指標で評価します。計算式は以下の通りです。

肥満度 = (実測体重 ― 標準体重) / 標準体重×100 (%)

 

●幼児の場合

・15%以上:太りぎみ

・20%以上:やや太りすぎ

・30%以上:太りすぎ

●学童の場合

・20%以上:軽度肥満

・30%以上:中等度肥満

・50%以上:高度肥満

 

※標準体重は以下からご確認ください。

https://auxology.jp/application/files/5514/8427/0203/fuhyo3.pdf

 

②なぜ肥満は問題なの?

子どもの頃から肥満になると、将来の健康に影響を与える可能性があります。例えば、生活習慣病や動脈硬化、脂肪肝、睡眠時無呼吸などが懸念されます。

特に年長児の肥満は、大人になった時に肥満が続きやすいと言われています。思春期に体格が形成されるため、肥満の生活習慣が定着しやすくなります。

早期に肥満対策を始めることが大切です!

 

③肥満につながる生活習慣は?

幼児期に身についてしまう生活習慣が、肥満の原因となることがあります。

 

肥満につながる生活習慣

Ⅰ. 食事やお菓子類、ジュースの過剰摂取  

Ⅱ. 朝食を食べない

Ⅲ. 油を使った料理が多い

Ⅳ. 外遊びが少なく、テレビやゲームの時間が長い

Ⅴ. 睡眠時間が短い

 

④肥満を予防するには?

肥満を予防するためには、運動療法、食事療法、行動療法が有効です。今回は「食事療法」について詳しく説明します。

 

食事療法のポイント!

・幼児期は1日3回の食事と1回の間食を基本にしましょう。

・食事は大盛りにせず、一汁二菜(主食、汁物、主菜、副菜)をバランスよく摂取します。主菜は肉だけでなく、卵や魚介類も取り入れましょう。

・理想的な栄養素の配分は、糖質50~55%、タンパク質20%、脂質25~30%です。食物繊維が豊富な食事を心がけましょう。

・野菜や海藻を使った、よく噛んで食べるメニューを増やし、カロリーや塩分の多い加工食品や外食、甘い飲み物は控えましょう。

 

≫≫満腹感を得やすい食品≪≪

:脂質が少なく高たんぱく質。ツナ缶やサーモンなどもおすすめです。

イカ:高品質なタンパク質を含み、低カロリー。

ブロッコリー:食物繊維が豊富で低カロリー。

 

≫≫食事の工夫≪≪

・糖質の多い麺類、白米、パンは減らし、揚げ物や炒め物を控え、焼き物や蒸し物、汁物を増やしましょう。

・マヨネーズやドレッシングは控え、牛乳の飲みすぎもやめ、カルシウムは小魚などから摂取しましょう。

・お代わりをしないよう心がけましょう。

 

たんぱく質は脂質や炭水化物に比べて、満腹感を得やすいです。また、毎日の体重計測や生活習慣の見直し(例:夕食を早くする、早寝早起きなど)が重要です。

 

⑤役立つリソース

育心会では、YouTubeにて「ラクラク体操」の動画を公開しています。 ぜひ、おうちで体操を試してみてください!

秋の美味しいものがたくさんある季節ですが、子どもの健康を考えて、バランスの取れた食事と生活習慣を心がけましょうね!

https://www.youtube.com/watch?v=7yEMRoyHjoo

 

【引用文献】

肥満|日本小児内分泌学会 (umin.jp)

幼児肥満ガイド|公益社団法人 日本小児科学会 JAPAN PEDIATRIC SOCIETY (jpeds.or.jp)

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