生後1~2か月の赤ちゃんとの過ごし方
- 2024年12月19日
- 専門外来(アレルギー、おねしょなど)
寒さが本格的になり、冬の季節がやってきましたね。室内外の寒暖差で体調を崩しやすい時期ですので、どうぞお気をつけください。
令和7年1月から、川崎市でも小児科での生後1か月健診について助成がでるようになります(令和7年1月に出生したお子さんから対象です)。
今回は、当院で行っている2か月健診の際によくいただく質問をまとめました。これから赤ちゃんを迎えるご家族もぜひご参考にしてください。
☆2か月健診のQ&A☆
Q: 赤ちゃんの服装がわかりません。大人と同じでいいのでしょうか?
A: 赤ちゃんは体温調節がまだ十分にできません。そのため、1か月までは大人よりも1枚多めに服を着せるのが良いです。生後3か月までは、大人と同じ枚数の衣類を着せましょう。生後4か月を過ぎると、動きが活発になるので、大人より1枚少なめで過ごしやすい環境を整えてあげてください。
Q: いつから外に出て大丈夫ですか?
A: 新生児期(生後0~28日)は体温調節が難しいため、基本的にお家で過ごすのが安全です。春や秋など、寒暖差が少ない季節であれば、生後3~4か月からベランダや庭で外気浴を始め、生後6~7か月からはお散歩を楽しむことができます。ただし、赤ちゃんの体調が良くないときは、無理せずおうちで過ごしましょう。外出する際は昼間の暖かい時間帯に、1時間程度が目安です。冬はインフルエンザが流行する時期ですので、人混みを避け、家族全員でマスクや手洗い、予防接種をしっかり行いましょう。
Q: 沐浴のままですが、いつからお風呂に入れるのでしょうか?
A: お風呂デビューは、おへその部分がきれいに治ってからです。おへその状態は1か月健診で確認してもらうと良いでしょう。
★入浴方法のご紹介★
・赤ちゃんを大人の膝の上に乗せ、顔と体を洗います。
・体の裏面は、片腕で赤ちゃんをうつ伏せに支えて洗います。
・膝上での方法が難しい場合は、バスマットを敷いて仰向けに寝かせ、首を安定させて洗いましょう。
・首回りや耳の裏、手足の関節など、皮膚のシワを伸ばすように洗うと、肌トラブルを防げます。耳の内側は石鹸で洗い、ガーゼで拭き取ると清潔に保てます。
・頭皮も皮脂で汚れやすいので、泡立てた石鹸でしっかり洗いましょう。
★スキンケア方法のご紹介★
・入浴後は、赤ちゃんの体の水分を拭き取り、ベビーローションやクリームで保湿します。
・クリームは、大人の指第1関節分を目安に手のひら全体に広げます。
・保湿剤は、皮膚に優しく乗せるように塗りましょう。ティッシュが軽く貼りつく程度が目安です。
・耳裏や皮膚のシワを伸ばして塗ることが大切です。
・肌に赤みや湿疹が見られる場合は、保湿剤やステロイド剤の併用を医師が指導しますのでご安心ください(水曜日・金曜日は皮膚科の診療も行っています)。
【予約ページ】
二子新地ひかりこどもクリニック|神奈川県川崎市高津区|WEB予約受付
最後に、当院で現在行っている2か月健診では、身長、体重、頭囲の測定に加え、以下の項目も確認しています:
- 体重の増え具合(1か月で約11g/日が目安)
- 音や光に対する反応
- モロー反射や把握反射の確認
- 目線の合い具合や表情の出具合
- 湿疹や血管腫の有無
- おへその状態(でべそやじゅくじゅく)
- 排便の状態や便の色(母子手帳の「4番」が目安)
- その他、お母さんのいろいろな心配事
健診中に気になることや不安な点があれば、遠慮せずにご相談ください。
私たちが丁寧にサポートいたします。
【参考文献】
『新訂版 周産期ケアマニュアル 第3版』(サイオ出版)