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こどもが上手にお口の診察ができるようになるために-高津区の小児科・皮膚科 二子新地駅徒歩1分-二子新地ひかりこどもクリニック

こどもが上手にお口の診察ができるようになるために

8月から9月にかけて、溶連菌やアデノウイルス、コロナやインフルエンザなどいろいろな感染症の流行がみられます。

口の中の診察は、問診や聴診と合わせて、感染症に特徴的な所見が出ることがあるのでとても大切です。

 

しかし、子供にとっては嫌なもの。泣いてしまったり、口を強く閉じてしまい上手に診察できなかったことはありませんか?

 

★何をみているの?

口の中には大切な情報がたくさんあります。

・のどや舌は赤くないか

・ブツブツや口内炎はないか

・扁桃腺は腫れていないか 

・扁桃腺に膿はついていないか 

など・・・

 

★どんな病気がわかるの?

口の中の診察で分かる病気を紹介します。

 

「ヘルパンギーナ」

夏に流行するかぜのひとつで、発熱に加え、口の上あごにブツブツと口内炎ができ、痛みがあります。

ヘルパンギーナ – 小児科を選ぶなら「育心会」 (med-ikushinkai.com)

「溶連菌感染症」

発熱や咽頭痛があり、のどが赤く腫れて扁桃腺に膿がついたりします。苺のようなぶつぶつとした舌になったり、体にザラザラとした発疹が出現することもあります。嘔吐や腹痛などの消化器症状がみられることもあります。

「咽頭結膜熱(プール熱)」

発熱、咽頭痛、目の充血や目ヤニがみられ感染性がとても強く保育園や幼稚園で流行しやすいです。のどは赤く腫れて、扁桃腺に膿がついたりします。

アデノウィルス感染症 – 小児科を選ぶなら「育心会」 (med-ikushinkai.com)

「麻疹(はしか)」

発熱、目の充血、目ヤニ、咳、鼻水がみられます。口の粘膜には、コプリック斑という白いブツブツができるのが特徴的です。

「突発性発疹」

2-3日間の発熱後、解熱時に発疹がみられます。1歳前後のお子さんではじめてのお熱の原因となることが多い感染症です。のどの奥の上方に白いはんてん(永山斑)が見られます。

「ヘルペス性歯肉口内炎」

発熱、口内炎、口の周りに水泡ができます。初めての感染では歯ぐき(歯肉)が腫れるのが特徴です。

 

★診察を上手にうけるコツ

よく見えるためには、大きく口を開けて「あー」と長めに声を出したり、「べー」の口をすることです。緊張して舌に力が入ると、舌が口の中を塞いでしまいます。なるべく力を抜くのがポイントです。

 

舌圧子が怖い・・・舌圧子で嫌な体験をしたことがあると、口を開けることに恐怖心を持つお子さんがいます。舌圧子を使わなくても、口の中をみることはできます。お家で、鏡を見ながらお子さんに自分の口の中を見せてみましょう。自分自身で口の中をみる体験をするとコツがつかめるかもしれません。

舌圧子のかわりに、スプーンや木ベラを使ってお医者さんごっこをするのもひとつですね。お父さんやお母さんがお手本を見せてあげましょう。

 

★のどの様子でインフルエンザの診断ができる時代に!

昨年12月に「nodoca」という、のどの画像と発熱などの症状によって、インフルエンザの診断をするAI機器が保険収載されました。まだ6歳未満の子どもには使用できませんが、近い将来は子どもたちも、のどの様子でインフルエンザが診断できるようになるかもしれません。

あの痛い検査をしなくてよくなるなんて、画期的ですね。

 

お子さんが上手にお口の診察ができるようになると、病院受診への恐怖も和らぎ、お子さんの自信にもつながると思います。是非、お家でお口をしっかり開ける練習をしてみましょう。

 

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