DPT(三種混合)ワクチンのすすめ
- 2021年4月1日
- お知らせ
【DPTワクチン】
年長さんになったら、DPT(三種混合)ワクチンを接種したほうがいい理由
●DPTワクチンとは
DPT(三種混合)ワクチンは、ジフテリア・百日咳・破傷風の発症を予防するワクチンです。日本では、これにポリオを含めた四種混合ワクチンを生後3か月から接種開始し、1期追加接種の合計4回となっています。
●百日咳感染が問題になっています
百日咳は百日咳菌によって引き起こされる急性呼吸器感染症で、長引く咳、咳による嘔吐、ヒューという喘鳴が特徴的です。
2018年の百日咳患者数は11,190例で、年齢別には7歳をピークとした5~15歳未満の小児が64%で最も多い報告でした。生後6か月未満の乳児の感染は入院となることが多く、人工呼吸管理が必要なケースもありました。乳児の大部分は家族内感染によるものでした。
2021年のオリンピックを控え、百日咳の海外からの持ち込みの増加が懸念されています。
●乳児を百日咳から守るために
百日咳の予防にはワクチン接種が最も有効です。
百日咳患者が7歳をピークとした学童期に多いという現状を考えると、就学前にワクチンを追加接種することが有効です。
現在は、四種混合ワクチンは4回までの接種に限られており、就学前(年長さん)に接種するためにはDPT(三種混合)ワクチンとなります。
日本小児科学会も、学童期以降の百日咳予防目的に5~7歳児にDPTワクチン追加接種を推奨しています。
●DPTワクチンを接種するには
DPTワクチンは任意接種(自費)のワクチンとなります。
費用:3,500円
当院ではお電話でご予約を承っております。
(ご予約後にワクチンを発注しますので、お電話から1週間後ぐらいを目安に接種となります)
ご不明点がございましたら、まずはお電話でお問い合わせください。
【参考】
・全数報告サーベイランスによる国内の百日咳報告患者の疫学(国立感染症研究所)
・日本小児科学会HP