- 便秘症の頻度は?
- 小学生10%前後、女子高校生30%前後といわれています。
家族内で体質が似ることがあり、両親が便秘症であることもあります。
- 便秘が起こりやすい時期は?
- 母乳やミルクから食事(離乳食)への移行期(乳児期)
- トイレトレーニングの時期(幼児期)
- 通学がはじまってから(学童期)
- 便秘症の合併症は?
便秘により、おしっこの感染症(尿路感染症)を引き起こしたり、尿漏れ(遺尿)やおねしょ(夜尿症)の原因にもなります。
※ これらの症状があれば、早めに診察を受けてください。
- 診断は?
お腹や肛門の診察はもちろん、当院では超音波を用いて腸の大きさや硬い便の有無を確認します。
※ 超音波検査はレントゲンではないので被爆の心配がなく侵襲もないのが特徴です。お子様でも安心して検査を受けていただけます。
- 治療は?
硬い便が詰まっている場合は、まずは浣腸など行って取り除きます。
その後、便を柔らかくするお薬や、腸を刺激するお薬を使用していきます。※ 薬による治療だけでなく、お子様ごとに便秘の原因や悪化の要因をご家族と一緒に考えていきます。また悪循環のメカニズム、治療の流れについてもご説明します。
※ 便秘症の治療は長期にわたることが多く、適切な治療の必要性をご理解いただくことがとても大切です。