シナジスはRSウイルス感染症が重症化するのを予防するお薬(モノクローナル抗体製剤)ですが、近くのクリニックで取り扱っているところは多くはなく、接種のために遠方の総合病院を受診しないといけない患者さんもいらっしゃると思います。
また接種できる曜日が限定されている場合もあり、なかなか予定が合わないことも少なくないと思います。
当院では、このような患者さんが困らないようにシナジス接種も行いますので、ぜひご活用ください。
接種開始
RSウイルス感染流行時期に入る4月から11月です。
接種日
予防接種・健診エリアで、終日対応しています。
RSウイルス感染症とは…
RSウイルスは、これまでに主に冬に流行するかぜの原因となるウイルスでしたが、最近では春や夏にもみられるようになりました。
RSウイルスは、2歳までにほとんどのお子様が感染するといわれるほど感染力が強く、1歳までの乳児が感染すると症状が重篤になる場合があります。
通常は、38~39℃の発熱、鼻汁、咳嗽といった「いわゆるかぜ症状」ですが、ぜーぜー(喘鳴)がひどくなる「細気管支炎」という状態や、呼吸困難となり酸素投与や呼吸器管理を要する状態に陥る場合があります。
早産で生まれたお子様や、肺や心臓に病気をかかえるお子様の場合にはとくに注意が必要です。
シナジスとは…
シナジスは、RSウイルス感染症にかかったときに、症状が重くなる(重症化)のを予防するお薬(モノクローナル抗体製剤)で、RSウイルスに対するワクチンではありません。
このお薬は、すべてのお子様が対象(保険適応)となるわけではなく、『RSウイルスに感染したときに重症化しやすいお子様』が対象となります。
シナジス接種の対象となるお子様
RSウイルス感染流行初期において
- 在胎期間28週以下の早産で生後12ヵ月以下
- 在胎期間29週~35週の早産で生後6ヵ月以下
生後24カ月以下で、下記を伴う場合
- 気管支肺異形成症
- 先天性心疾
- 免疫不全
- ダウン症候群
- 肺低形成・気道狭窄
- 先天性食道閉鎖症
- 先天代謝異常症
- 神経筋疾患
(2024年3月現在)
※ご不明な点がございましたら、クリニックまでお問い合わせください。